生産管理システム 「ASPAC-生産管理」導入事例

A社様
「ASPAC−生産管理」の導入により、発注業務の完全自動化を実現
導入目的
当社では、大手電機メーカとの取引が中心で、「ASPAC-生産管理」導入前より、100%EDI取引を行っていました。従来は1ヶ月単位の確定注文でしたが、導入当時は、すでに1週間単位の確定注文になっており、毎週木曜日に、翌週の月〜金に納入する注文を受信しておりました。
木曜日に受注し、それから生産をしていては間に合わないので、おのずと見込生産を行うようになっていました。しかし、見込生産量は、人手による計算と判断による決定していたため、非常に手間が掛かるとともに、欠品は過剰生産を招いていました。
この課題を解消することが、「ASPAC-生産管理」の導入目的でした。
導入時の要求
「ASPAC-生産管理」の導入にあたっては、導入の目的を達成するため、大きく2つのことがテーマとなりました。
- 発注業務の完全自動化
大手電機メーカより、確定注文の前に送信されてくる「所要計画情報」、「予約注文情報」を活用し、得意先の情報に基づいた生産量の決定を行い、関連する部品も含めた発注業務を完全に自動化を実現することです。
- 「コック取引」の在庫補充業務の自動化
また、大手電機メーカとは「コック取引」と呼ばれる、得意先指定倉庫に製品を納入し、先方が使用した分だけ、欠品を起こさないように、倉庫に在庫補充する取引も行っていましたが、この在庫補充業務の自動化を図ることです。
導入システムイメージ
導入効果
「ASPAC-生産管理」を導入することにより、導入時の2つのテーマは達成でき、非常に効率よく、業務が行えるようになり、大変満足しています。
- 発注業務の完全自動化を達成
「ASPAC-生産管理」に標準装備されている、EDI機能と発注自動計算機能(数量、納期を自動計算)を利用することで、発注業務の完全自動化を達成できました。
また、従来対応できていなかったWEB-EDIにも対応できるようになり、従来より更に受注のEDI率を上げることができました。
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コック取引の在庫補充業務の自動化を達成
コック取引では、電機メーカの使用高に応じて、部品倉庫に在庫を補充する必要がありますが、EDI情報を活用して、部品倉庫への在庫補充のための在庫移動指示が自動的に行えるようになりました。また、補充したコック品の発注業務の完全自動化もできました。さらに、電機メーカが使用した部品は、検収情報がEDIで送信されてくるので、その情報に基づいて、売上計上を行えるように連携できたことにより、コック取引の在庫補充に関する業務を自動化することができました。
- コンピュータによる在庫管理の充実
従来は、自社内にある在庫の管理しかできていませんでしたが、「ASPAC-生産管理」の在庫管理機能を利用することにより、外注先に支給している無償支給在庫の管理が行えるようになりました。これにより、外注先からの月次報告において、誤った数量の報告をチェックできるようになりました。
また、大手電機メーカより、有償支給を受けた部材においては、月末に在庫報告をしておりましたが、未使用の部材だけでなく、まだ出荷していない仕掛品、完成品に使用している有償支給部材も報告する必要があり、人手による計算に、非常に手間が掛かっていました。このことも、構成部品の展開計算機能を利用して自動的に計算できるようになり、大変、楽になりました。