バネ製品製造業向け生産管理導入事例
業種
バネ製品製品製造業
主にガス器具関連部品、自動車関連部品、弱電関連部品の精密小物バネ、薄板バネを
製造している。
また、産業用バッテリーの生産及び環境配慮のもとバッテリーリサイクルにも取り組んでいる。
工程は金型設計から製作・精密小物バネ・小物切削・成形加工・洗浄・熱処理まで一貫した製造
を行っている。
管理設備
「金型部品加工設備」
ワイヤ放電加工機 2台
CAD・CAM 2台
NCドリルセンター 1台
放電加工機 1台
全自動平面研削盤 1台
平面研削盤 2台
汎用フライス盤 2台
汎用旋盤 1台
自動タッピングマシン 1台
卓上ボール盤 3台
「製品加工設備」
帝人マルチフォーミングマシン200 7台
帝人マルチフォーミングマシン220 4台
ニルソン社フォースライドマシン 3台
アサヒベアードフォースライドマシン 1台
ビーラー社フォーミングマシン 1台
板屋NCワイヤーフォーミングマシン 3台
カム式トーションフォーミングマシン 3台
主な取引先
給湯器製造メーカー、自動車部品メーカー等
従来システムでも生産管理を行っていたが、生産能力値やリードタイムの設定がきめ細かくできないため、
システムで手配作成を行っても、結局は製造現場との調整で納期を決めている状態であった。
日々の作業計画については手作業で調整(ホワイトボードやExcelなど)していたが、調整結果を
システムに反映できないため、システムでの工程管理や手配管理ができずにいた。
そのため、製造現場や外注先に対して電話で在庫確認や進捗確認・分納入荷依頼を毎日のように
行っている状態であった。
また、お得意先のカンバン注文に対しての出荷業務を外部の倉庫会社に委託しているが、その委託倉庫への
出庫管理を手作業で行っていたため、倉庫会社と自社の在庫の確認など出庫指示に労力がかかっていた。
生産管理システムの導入にあたっては、正しく工程進捗管理ができる事、及び労力の掛かっている業務
(カンバン出庫、トレーサビリティ)のシステム化を検討した。
また、従来システムにあった固有機能(金型や機械のメンテナンス管理)は継承することが確認された。
ASPAC-生産管理は生産管理システムだけではなく、受注から出荷・売上の販売管理システム および外注発注・材料発注から入荷・仕入までの購買管理システムまですべて含んでいるので、 基本は標準機能をベースとして使用することとし、必要な部分はカスタマイズすることになった。
主なカスタマイズ項目
・看板受注対応(月内4分割手配機能、倉庫会社への出庫指示、出荷報告連携など)
・1日単位での手配作成及びガントチャート連携
・金型及び機械設備の保全管理機能の追加
・現実的な手配が作成されるようになったことと、手配の納期調整にガントチャートを使用したことで日々の作業計画が立てやすくなった。
・製造現場も未来の作業予定が把握できるようになったため、急な予定変更に対応しやすくなった。
(管理側と製造側の意思の疎通がうまくできるようになったと喜んでいただいております)
・在庫管理、進捗管理ができるようになったことで、これまで毎日していた電話での在庫確認や納期調整は不要となった。 また、出荷前直前になって混乱するようなことも無くなった。
・トレーサビリティがシステム化されたことで、調査時間が大幅に縮小された。