精密機械部品製造業向け生産管理(工程管理)導入事例
業種
精密機械部品製造業
各種精密機械の部品製造
主な取引先
大手電機メーカ
導入企業の該当部門では、現品票を兼ねた作業指示書を発行しており、
各工程の作業実績は、その指示書に記入されていた。
同社で製造させれる製品は、外観はほぼ同じで寸法違い(寸法もmm以下の
単位で異なる)である為、現品票は常に現物から離される事がなく、
各工程の作業実績報告は、最終工程が完了し、作業指示書が事務所に戻って
きた時に行われていた。当然、作業進捗を把握するには、は現品票を確認する
以外に方法はなく、顧客からの問い合わせになどに常に苦労していた。
また、各工程現場も、常に前工程と連絡を取り合い、翌日の作業を確認しなければ
ならない状況であった。
ユーザは何とか、作業実績をリアルタイムに把握し、各工程にどれだけの仕掛品
があるのかを管理できないかと当社を訪れた。
部門内のシステムである為、売上・請求、仕入・支払などの管理は行っていない。
各工程での作業実績の収集には、HHT(ハンド・ヘルド・ターミナル)を用いた
システムを構築した。
作業者は、現品票に印字されているバーコードを読み込み、作業実績を登録する。
HHTは無線型の物を使用した為、作業者が現場を離れる事なく、リアルタイムに
作業実績を報告する事が可能となった。
作業実績がリアルタイムで収集できる為、どの指図が現在どの工程まで進んでいる
のかを、すぐに照会できる様になっただけでなく、ロスに発生による原料の過不足や
各工程の負荷状況も今回のシステム導入で管理できる様になった。
また、原料は特殊な素材を使用しており、原料ロットの追跡も要望されたが、バーコードを
を利用する事で、容易に情報収集が行え、ロット追跡を実現する事ができた。