組立業での進捗管理および業務の自動化実現「ASPAC-生産管理」導入事例
組立業である導入企業では、全ての製品を見込み生産しており、生産計画の立案を人手で管理していた。
システム導入以前は計画作業に時間がかかるため、昨今の短納期化と受注変更の増加に伴い、欠品や過剰在庫を招いていた。
また、作業日報が月報化していたため、現場の管理者以外は進捗を把握することができず、納期遅延が常態化していた。
さらに、組立業では大量の組立部材や外注加工の発注を行う必要があるが、それを購買担当者が電話やFAXで行っていたため、非常に手間がかかると共に発注間違いも度々発生していた。
この課題を解消するために「ASPAC-生産管理」を導入する事となった。
「ASPAC-生産管理」の導入にあたっては、業務の見直しを行い、業務の自動化と情報の共有化を目指した。
1.計画立案方法の見直し
得意先や製品の特性に合わせて見込み生産と受注生産を使い分け、どちらの場合でも
できるだけ自動的な生産計画の立案を実現すること。
2.作業日報のリアルタイム化
作業現場でリアルタイムに作業実績を入力することによって、営業担当者や生産管理
担当者など現場の管理者以外の誰でも進捗を把握できるようにすること。
3.部材発注の自動化
購買担当者が発注連絡作業に手を取られず、発注予定管理や納期管理を行えるように
すること。
「ASPAC-生産管理」を導入することにより、導入時の3つのテーマは達成でき、非常に
効率よく業務が行えるようになり、導入企業からも大変満足との評価をいただいた。
1.計画立案の自動化および補助機能を実現
「ASPAC-生産管理」に標準装備されている、生産計画自動立案機能を利用することで
受注生産品の計画立案を完全に自動化することができた。
また、見込み生産品は、販売・生産・在庫の推移を参照しながら計画を立案できる
ので、適切な生産量を簡単に把握できるようになった。
2.作業日報のリアルタイム化
作業現場にパソコンを置き、簡単に入力できるようにすることで、ほぼリアルタイムに
進捗を参照できるようになった。
また、副次的な効果として、従来は間違いが多かった作業工数や仕損数の報告が
すぐに入力することで正確な報告になった。
特に組立業では部品点数が多いため、仕損数の報告が正確になった事により、部材の
在庫が今までより正確になり、発注精度の向上に一役買う事となった。
3.部材発注の自動化
「ASPAC-生産管理」の発注書FAX自動送信機能を使用する事で、発注間違いが減り
購買担当者の負荷も大幅に削減できた。
また、各種情報の精度が向上したことにより、仕入先に対して見込み情報を自動
FAX送信することや、仕損時の追加発注依頼を自動的に行えるようになった。