プラスチック成形業向け生産管理システム
「AsPLAs」

「AsPLAs」の導入により、業務改革(BPR)を実現
※BPRとは、Business Process Reengineeringの略
導入目的
当社では、従来はオフコンによる販売管理業務のシステム化のみを行っていました。
主要得意先とのEDI(1社のみ)は、行っていたものの、他の得意先からのEDI要請には対応できず、システムの老朽化もあり、新情報システムの構築を検討していました。
新情報システムの構築にあたっては、生産管理業務のシステム化も対象とした、全社でのコンピュータシステムの利用を目指しておりました。オフコンシステム改造を前提に検討していましたが、設計が古く、改造・機能追加が難しいことから、システム検討が進んでいませんでした。
そんな時に、プラスチック製品製造業向けパッケージ「AsPLAs」のことを聞き、早速、内容を問い合わせたところ、自社の「コンピュータを基本とした業務運用」の要求に合致したシステムであったため、即座に採用を決定しました。
「AsPLAs」導入前の販売管理システムは、売上・仕入の集計のみの利用となっており、会社全体で、システムを利用するという風土はありませんでした。そのため、「AsPLAs」導入にあたっては、
- 「AsPLAs」をベースとした社内業務標準ルールの作成
- 生産技術情報の整備
から始めなくてはならず、かなり苦労をしました。
導入時の要求
「AsPLAs」の導入にあたっては、全社での業務運用の中心にコンピュータシステムを置くという目標を達成するため、社内の意識改革より始めました。
- 「AsPLAs」をベースとした社内業務標準ルールの作成
従来の、「担当者がなんとなく業務を行う」を改革するため、「社内業務標準ルール」を作成し、各担当者の業務担当範囲と責任の明確化を行いました。
社長の会社改革の強い意志のもと、「社内ルールを守れないと会社に居られない」という雰囲気が出来るほど、厳しい態度で推進しました。
- 生産技術情報の整備
生産管理システムは、「AsPLAs」に限らず、まず基本となるマスタ情報として生産技術情報を整備しなくてはなりません。この作業を出来るだけ、簡単に、かつ、間違いなく行うために、当時の生産形態を分析し、生産パターンを洗い出し、標準化することから始めました。
- EDI対応の強化
オフコン時代は1社のみEDIを行っておりましたが、他の得意先からのEDI要請にも対応を目指しました。
導入システムイメージ
導入効果
「AsPLAs」を導入することにより、かなり苦労はしたものの、完全に「コンピュータシステムを中心とした業務運用」が定着し、全社員が「コンピュータの情報を活用して行動」することができるようになりました。
- 在庫精度99%以上を達成
従来は、口頭指示による出荷を行っていたため、出荷はしているが売上が計上できてない等の問題がありましたが、出荷に関しては、コンピュータによる在庫引当を行い、そのコンピュータの指示どおりに出荷することが徹底できたことにより、製品在庫の精度が飛躍的に向上し、今では、棚卸時点の帳簿在庫との差異は、ほぼ無くなりました。
- EDI化率70%以上を達成
「AsPLAs」導入に伴い、EDI対応を1社から5社に増やしたことにより、受注全体の70%以上をEDIにより処理できるようになりました。EDIを行うことにより、受注入力が不要になるとともに、間違いも無くなり、非常に効果が上がっております。
現在では、EDI化率100%を目指して、積極的に得意先にEDI対応を依頼している状況です。
- 原料在庫20%削減を達成
原料の発注に関しては、原料購買担当者が経験と勘で発注しており、非常にムダがありました。「AsPLAs」導入後は、受注情報、在庫情報の精度が上がったことで、いつどの製品を生産し、その製品に必要な原料は何か、またどれくらい追加購入が必要かが、一目で分かるようになり、原料手配のムダを撲滅することができました。現在、原料価格が高騰していますが、大変、助かっております。