平成12年(2000年)、次のパッケージソフトとして、中小部品加工業(我が国の殆んどの中小製造業は部品加工業)向けのパッケージ開発に取り組みました。
当時、部品加工業の親企業である大手組立業は長年の不況を乗り切り、生き残りのためリストラ推進と全社的キャッシュフロー向上、それを実現するための経営手法として、全社的サプライチェインマネージメント(SCM)を競って進めていました。
そのSCMの一貫として、資材発注の電子商取引(EDI取引)を部品加工業にも要請してきました。
EDI取引に対応できない中小部品加工業は取り残されてしまう。
私は、数社の(特に電機部品加工業の)お客様から、「EDI取引をやらねばならない。しかしシステム費用がかかり過ぎる。」という悩みを聞き、部品加工業生き残りのための新たなパッケージソフトの開発を決意したわけであります。
「ASPAC-生産管理」は、IPA(情報処理振興事業協会)からの補助金事業の認定を受けることができました。
その資金をベースに、下請部品加工業や「ベンチャー的中小部品加工業」が親企業の系列を超えて、どの組立メーカともボーダーレスでEDI取引ができ、なおかつ部材展開計算・納期回答・工程進捗管理等の生産管理が行えるEDI対応の販売・生産統合情報システムとして開発しました。
ものづくり企業支援ソフトとして、現在、導入ユーザは約150社に達しています。 次へ ≫